2013年10月22日

けっこうやるやん、大阪!

−大阪の摩天楼がすくすく育っています。こんな広告覚えていますか。
地下鉄車内にそんなコピーの中吊り広告が出たのは1994年の春だった。
見開きサイズ、普通の2枚分の横長の大きさの車内広告だった。
写真は左半分に大阪城と、後方に林立するOBPの高層ビル群の夜景写真。右半分はハドソン川から見たマンハッタンの夕景写真。それに表題のキャッチコピーがつけられていた。
けっこう、やるやん。大阪!

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本の1ページ、

この広告は、あえて“東京にも出した”という。
だが、東京での反応は、当然にして冷やかだった。
当時、地下鉄で通勤していた私もそれを見た。そして、すこし恥ずかしくなった。
大阪は所詮、その程度のことか、とため息もついた。
ところが、その後意外な展開が起こった。広告は、やがて第二弾、三弾と続編が登場したのだった。
そこには一作目と百八十度の大転換を見せた。テーマは経済優先から花や緑といった「自然」に転換していた。そして、いわゆる「コテコテ文化」をいっさい登場させることなく、「大阪の魅力」を語ったということは重要におもえた。
行政(広告クライアントは大阪市)が初めて語る「よそ行き」の発信にちがいなかった。

「けっこう、やるやん。大阪」の広告展開(1994年)
1:「大阪、摩天楼」高層ビルの隙間から、世界が留。マンハッタンと大阪
2:「大阪、シテ島」おもしろい街、たのしい街。文化花咲く、パリ・シテ島と中之島
3:「花の都、大阪」花を愛する気持ちは甲乙つけがたし、ロンドンと大阪。
4:「水の都、大阪」水都・大阪とシドニー、ウォーターフロント開発の最前線。
5:「水の力、大阪の祭」水のエネルギーがほとばしる水都の祭り。タイと大阪。
6:「大阪、サンセット」海を染める夕陽の都。サンフランシスコと大阪。
(写真の内容は割愛しました)

東京は、臨海副都心のための『レインボーブリッジ』ができたと喜んでいる。
だが、そんな海をまたぐ高速道路は、大阪ではすでに80年代に完成済みなのだ。港大橋、
その威容はレインボーブリッジをはるかに凌いでいる・・・。
この言葉は現役時代の上司、初めて専務と同乗して泉大津まで走った湾岸線にビックリした時と同じ。神戸在住の専務の言葉と同じです。
「テレビでレインボーブリッジ」とか、言うとるけどな、こっちが上やな。

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本の書影。大阪市立中央図書館で借りてきました。

大阪繁栄に見る摩天楼の法則 野村正樹著、1996年6月25日初版、双葉社刊
定価1600円〔本体1553円〕

日想観をしったのは、この本を読んだのがきっかけでした。
今回の「けっこう、やるやん。大阪」の表題は、この本「大阪繁栄に見る摩天楼の法則」の一部引用になります。これほど超高層ビル好きの人に向く本を私は知りません。
大阪は摩天楼(ランドマーク)都市のリーダーだと熱く語る本です。
野村正樹氏は1944年、神戸市生まれ

※追記:記事の大半は「大阪繁栄に見る摩天楼の法則」から引用ないしは添削したものです。
野村正樹氏は、この本で、「東京はランドマークの墓場・・」という。
対して日本一のランドマーク都市は紛れもなく大阪。きっぱりと言いきる。
西新宿の超高層ビル街にしても、にぎわう東口や歌舞伎町からも見えない。東京は高層ビルが多いけれども、どれもランドマークになりえない。ビルが互いに相殺しあって目立つことはない。
それに比べて大阪の高層ビルは程良く離れたエリアに立つので、じつによく目立っている、という。
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posted by マッチ at 12:58| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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