2010年11月11日

京橋OBP・グラフ特集:4

OBP開発の主導的な役割を果たしたのは松下系のMID都市開発(旧松下興産)で、松下電器(パナソニック)の不動産部門の管理運営会社といえた。
ツイン21につづいて「松下IMPビル」が建設され、1990年3月にオープンした。その後このビルとツイン21を3階で結んだ空中回廊・スカイウエーも開通し、低層部の店舗の一体的な運営体制ができた。

OBP全体を都市機能の面で見るならば、この開発地区はあくまでオフィス主体になっている点が特徴といえる。この街にマンションはひとつもない。
これは地方に行けば駅前にも高層住宅のマンションがあるのだが、大阪くらいの都市になるとそれではいけない。住機能とは、都市にとって空気のような存在ともいえる。悪くいえばあってもなくても大勢に影響のないのがマンションになる。
そんななかで、松下系の「ツイン21」と「松下IMPビル」は低層部に巨大なアトリウム空間と店舗が入居して、休日にも対応した楽しめる街の機能がある。これもOBPの付加価値になった。

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右側が松下IMPビル

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ツイン21と、右のすこし見えるのが松下IMPビル。

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IMPビル北東から見上げ

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これは南東方向から

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大阪城ホールと大阪城公園東部を見渡す。クリスタルタワーより 10年4月7日撮影

もうひとつのOBPの付加価値は人を集めるホールがかなりあること。
「いずみホール」「松下IMPホール」「OBP円形ホール」「シアターBARAVA」などがあり、おとなりには大きな「大阪城ホール」まであるから、たえずイベントによる遠来からの人出も多い。

■松下IMPビル
所在地:大阪市中央区
階数:地上26階、塔屋3階、地下2階
高さ:最高部125.0m、軒高118.48m
延床面積:85,273u
用途:事務所・店舗・ホールの複合ビル
竣工:1990年03月
設計:日建設計
建築主:松下興産(現・MID都市開発)

もういちど、「クリスタルタワー」について。
クリスタルタワーは竹中工務店の作品であり、いわゆる設計施工物件で施主でもある。
そこには竹中工務店の特質が表れているように思える。全国はもちろん大阪でもかなりの実績を残し、クオリティの高い作品が多い。阪神西梅田開発などをみても、ゼネコンでありながら設計にこだわり設計に強みのある会社であることがわかる。

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南側からクリスタルタワー

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細身の外観は何を語るか。四角のようでもデティールへのこだわり。

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東側のエントランス。ガラスにはビルも雲も映ってる。

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南側の壁面

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ビル南側の公開緑地は深山のイメージか?

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接地面はこんな感じ。

■クリスタルタワー
所在地:大阪市中央区
階数:地上37階・塔屋2階・地下2階
高さ:約157m
延床面積:85,994u
用途:事務所
竣工:1990年8月
設計:竹中工務店
建築主:竹中工務店




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posted by マッチ at 11:51| Comment(0) | 京橋・桜宮 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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