2010年11月09日

京橋OBP・グラフ特集:2

「ツイン21」竣工とほぼ同じ時期に完成したのは「富士通」のビルで、富士通関西システムラボラトリとして竣工した。
地上8階、地下1階、延床面積約32,500uの建物。
平べったい低いビルで目立つこともないが、南北プロムナードのケヤキ並木道路にあり、ツイン21と対面する位置から、街開きに間に合わせたのはよかった。

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ツイン21と対面する富士通ビル

OBPの敷地はほぼ5つに区分できるが、西側は主導的な松下系のMIDブロックと竹中工務店のブロックに対し、東側の東北ブロックは鹿島のブロック、東南ブロックは住友生命のブロックになっていた。
この地権者のちがいは、東ブロックの南北でその後の開発・展開に大きなちがいが生じることになった。鹿島ブロックは、敷地を分割、分譲建売りしたのに対し、住友生命ブロックはすべて、土地建物ともに住友生命所有のままに、儲けるだけだなく、「いずみホール」「ホテルニューオータニ」の設立や誘致など、社会に貢献する姿勢がみられる。商売のネタにしたにすぎない東京企業と、貢献する地元企業のちがいという他はない。

この住友生命の大きなブロックは所有が分割されていないので、各ビルをつなぐ人工地盤デッキがつくられ、憩いの場所やいずみホールのエントランスにもなっている。

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歩行者デッキの東側から見る「ホテルニューオータニ大阪」

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ホテルニューオータニを南側から望む。

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第二寝屋川越しに、西からOBPの南側

■住友生命・ホテルニューオータニ大阪ビル
所在地:大阪市中央区
地上18階、地下2階
廷床面積約74,800u
竣工:1986年9月
設計:日建設計
建築主:住友生命

この住友生命のビルは「ホテルニューオータニ大阪」が全館入居借り切り。
客室は525室。本格的なシティホテルとして、3,000名が収容できる西日本最大の大宴会場を始め、各種レストラン、バー、結婚式場、ファッションスクエア、フィットネスクラブ、クリニックなどを併設。

OBPの建物群のなかで、ひときわ規模の大きいのは「ツイン21」だが、これには設計の意図のひとつに、単独のビルにすると太くなりすぎて威圧感がある。威圧感を低減するために2本のタワーに分割したデザインを採用したという理由もあった。そういう理由付けもあるのが設計かもしれない。
それはそれで、建築概要の数値をよくみると、1本のタワーとしては「OBPキャッスルタワー」の床面積がもっとも規模が大きいようだ。あの美しい「クリスタルタワー」をかなり上回る。

昼間みると「クリスタルタワー」も「キャッスルタワー」も、あまりちがいがない規模に見えるのだが、夜になると「キャッスルタワービル」がひと際美しく、輝くように見えてくるのは、そのせいかもしれない。
夜みるクリスタルタワーの窓灯りは、それぞれの階の灯りがまばらに見える。階高が高く見える。昼間みる狭窓の横ラインがビルを大きく見せていたのが、じつは二つのラインで1階なのがわかってしまう感じか。
OBP・大阪ビジネスパーク特集(1)

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北西方向から見る「OBPキャッスルタワー」

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歩行者デッキ、南東から南面

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キャッスルタワーとホテルニューオータニの間は、ケヤキ並木の緑道、いずみホールへのプロムナード。写真はサイドの側道部分

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デッキから「いずみホール」のエントランス

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北西の近くから撮影

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これは夕刻の弁天橋から、2005年頃の撮影

■OBPキャッスルタワービル
所在地:大阪市中央区
規模:地上38階・塔屋2階・地下3階
高さ:軒高150m 最高部157m
延床面積:123,685u
用途:事務所
竣工:1988年11月
設計:日建設計
建築主:住友生命・近畿銀行(現近畿大阪銀行)




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posted by マッチ at 14:35| Comment(0) | 京橋・桜宮 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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