2015年10月29日

庚申街道の謎

じつは近鉄阿部野橋駅には庚申口というのがある。JR天王寺駅東口の正面、天王寺都ホテルの横にある地下コンコースへの入り口が庚申口。この庚申とは四天王寺・庚申堂からきたもの。庚申まいり参道ってわけ。それで庚申街道の一部にもなっている。地下を抜けて松崎町から南を目指す街道になっている。

Abenobashi_Koshin_guti.jpg
近鉄阿部野橋駅 庚申口は地下道になっている。

Shitennouji--south-gate.jpg
庚申街道に起点となる四天王寺・南大門。

024.JPG

cimg9117.jpg
四天王寺・庚申堂

調べてみると、庚申街道は四天王寺・南大門を起点に中高野街道方面への街道であったらしいのだが、じっさいには阿倍野区や住吉区あたりの地元住民は、あびこ筋の一本西側の平行する道路を庚申街道と呼び慣わしている事実がある。いまでも場所の説明などで、この庚申街道の呼び名にときどき出くわす。

cimg9111.jpg
あびこ筋の一本西側の道路を地元では庚申街道と呼び慣わしている。北方向を見るとシティタワーグラン天王寺が見える。

ピンとこない人には、昭和町や西田辺の交差点の、ひとつ西側の信号の南北道路といえば分かりやすい。しかしこの道路は南港通以南へは一方通行のため自動車では進めないし、JR長居駅付近で消滅してしまう。本来の庚申街道は阿倍野区役所付近から桃ヶ池、田辺方面に向かうルートだった記述はあるのだが、住民が勝手に呼び慣わした庚申街道の方がピッタリマッチしている。

これとよく似た街道に難波大道という古代の道もある。四天王寺起点は同じで竹之内街道をたどって飛鳥に至るのが難波大道いう。
分かりやすく整理するならば、高野街道というのがいい。河内長野から高野山へは国道371号が高野街道である。河内長野までのルートは東高野街道、中高野街道、下高野街道、西高野街道と4本のルートがあって、河内長野で集束して1本になる。

このうち中高野街道、下高野街道は大阪市内から高野山を目指すルート。西高野街道は堺から国道310号のルート。下高野街道は庚申街道と同じ、四天王寺・南大門起点。田辺から天美に抜けるルートで、狭山で西高野街道に合流する。大和川の築造は新しいけれど、現在も近鉄南大阪線の西側に下高野大橋の名があるので、これに比定できる。

中高野街道は平野起点の国道309号にほとんど一致している。これも大和川に高野大橋の名があるので間違いない。三宅、美原を通って河内長野で西高野街道に合流する。

残る東高野街道は国道170号になる。新しい大阪外環状線も国道170号であるが、この場合は山側に平行する旧道になる。大阪外環・国道170号は高槻に向かうが、東高野街道は東寄りのルートをとって、洞ヶ峠・八幡から京街道に合流したとされる。

なにせ大阪の歴史は極めて古いので、各種の文献も時代的な混乱は整理できていない印象がある。最古の官道とされる竹之内街道も堺起点になっているが、難波宮遺跡や四天王寺より古い仁徳天皇の難波高津宮は無視してもよいのか。東高野街道は京都と高野山を結んだとされるのをみても、高野街道の呼称がいつからあるのか定かではない。

私自身も高野山と何の関係もなさそうな、大和川に唐突に高野大橋があったりするのが理解できなかった。
※大阪情報サロンU(旧ブログ)より再録
[PR]



「都市の景観と躍動」トップに戻る
posted by マッチ at 21:40| Comment(2) | 天王寺 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年10月27日

阪堺電気軌道上町線移設工事 Part2 15.10

ついに阪堺電気軌道 天王寺駅前−阿倍野間の軌道移設工事が本格的に始まった。
これは都市計画道路長柄堺線拡幅に伴う、阪堺電軌上町線の移設工事です。

012.JPG
移設工事の南の端に工事看板があります。

013.JPG
一気に工事全開の雰囲気になりました。

001.JPG
ベルタ北の横断歩道では中央の移設部はできていました。

004.JPG

009.JPG
新設線路部のアップです。

002.JPG
既設線路部です。

010.JPG
ベルタ歩道です。

008.JPG
中央の工事カ所です。

工事区間は天王寺駅前(近鉄前)〜阿倍野(ベルタ前)間になります。
今回は天王寺駅前駅付近以外の進行具合を所見しました。

014.JPG
中間の横断歩道付近です。

017.JPG
いずれにしても、一気に工事全開になりました。

020.JPG
近鉄前まで来ました。
工事の看板は阿倍野交差点近くに掲示していました。
本当に軌道部の芝生化が行われるのだろうか。
「都市の景観と躍動」トップに戻る
posted by マッチ at 09:40| Comment(1) | 鉄道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする